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先日の逢瀬の事。
わたくしはご主人様に鞭を強請りました――「搏ってください。」


ご主人様はわたくしを鞭搏つとき、決して緊縛なさいません。
昔は麻縄で後ろ手に縛り、身動きのとれない状態にして下さいました。しかしいつからか、そうやって搏たれることはなくなりました。
いまは磔などの施設が充実している場所へ赴かない限り、鞭の際に拘束するご意思は全く無いようにすらお見受けします……。

それが何故か、と、いうと――。

緊縛していただければ、どう足掻いても躰の弱い部分を晒しつづけなければなりません。
わたくしの意思にかかわらず、躰の反応にかかわらず、わたくしの肉体はご主人様へと捧げられます。

それはわたくしにとっては優しさなのです。
痛みから逃れようとする動物的な・正常な本能に従ってしまうわたくしへの、ご主人様の優しさなのです。

それがなくなってからは、わたくしはただ自らの手足のみで鞭の重みに耐え、逃げようとする本能的反射を押しとどめなければならぬようになりました。
ご主人様が用いているのはバラ鞭なので、表面的な痛みが苦手なわたくしはすぐに逃げ出してしまいます。
まったく恥ずかしいほどです。
それが自分でも情けなく、また、緊縛して下さった頃に味わった痛みと快楽の融解点をもう一度味わいたく、ことあるごとにお願いをしてはご主人様に笑われる――といったような繰り返しをしておりました。


そして、また、先日も。
わたくしは同じように鞭を強請り、ご主人様は搏って下さいました。
恐らくいつもよりはいくらか耐えられていたのでしょう――休憩の最中、わたくしのお隣でご主人様は手中にて弄っていたバラ鞭を束ねはじめ、強度の増したそれをぐっと引っ張ると、鞭の柄に螺旋状に巻きつけはじめました。

なにをなさろうとしているのか、――解らぬ筈もありません。目が釘付けになってしまいました。
ご主人様は微笑っていらっしゃいました。
そして、鞭打ちの熱で臀を火照らせ、和室の布団に力なく四肢を髪を投げ出しているわたくしのうえに、その鞭の柄は小手調べのように搏ちつけられました。

衝撃は表面に分散することなく、わたくしの肉に沈み、腰骨に響き、子宮に到達致しました。
どれほど心地善かったか、言葉にしてお伝えできればよいのにそれだけの語彙が御座いません。
骨を搏たれるような、と、言えばよいのでしょうか。
しかし衝撃と熱は瞬く間に背なかを這い上がり、わたくしの肩を鷲掴みに致しました。
肉に沈み込み骨に響く衝撃的な悦び――苦痛――快楽が、熱い靄のようにわたくしの胎内で分散して、喉元までせり上がってくるのです。

鞭搏たれ本気で「善い。」と洩らしたのは、あれが初めてであったかもしれません。
前々回の逢瀬で乳房を搏たれ逝ったときも大変善かったのですが、それとは段違いに、また、善いのでした。

――たった数度ですっかり感じ方が変わってしまった鞭の心地好さ、その悦びにわたくしはすっかり虜になって、ご主人様の足許に縋り付いてまで再度お願いをしてしまいましたが、わたくしの臀部に青痣が浮かび始めるとご主人様は「仕事に障るからやめなさい。」と仰り、宥めて、わたくしの躰を休ませて下さいました。

それでもわたくしの熱は冷めやらず、躰は震えつづけました。子宮を中心にして。
あのまま搏たれつづけたならば、絶頂へ導かれていたとして何の不思議もありません。
もっと強く搏たれたくて仕方ありませんでした。
殴っていただきたくて仕方ありませんでした。
――ほんとうにそうなったら、痛くて堪らずに逃げ出すくせに。ご主人様は力を体に伝えるのがお上手なのです。搏ち方のコツ、殴り方のコツとでもいうのでしょうか。そんなものに、決して丈夫ではないわたくしの躰が耐え得る筈もありません。それなのに……。

ご主人様曰く、鞭の柄で搏って下さったときは殆ど力を入れなかったそうで、それでもわたくしの善がり具合を見て道具を新調されることを思案なさっていたようでした。
一本鞭を使ってみようか? と。

そして睦言ではこんな風に囁いて下さいました。

菜々子は鞭より棍棒がいいんだね。知っている? 鋲がついた――そう、拷問用の。おっぱいが爆ぜてしまったらどうしようか。ただの肉の塊になってしまう、折角ピアスをつけたのにね。それとも日本刀のような鋭利なもので綺麗に切り落としてしまおうか――。

……やはりわたくしは、そういうものに震えるようです。淫らに背を仰け反らせて。


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