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書こうか書くまいか、少し迷って書くことにしました。
カウンセリングのおはなし。


三年程前になるでしょうか……、もっと以前だったでしょうか。忘れて仕舞ったのですけれど、母に勧められて数回だけ、カウンセリングをうけたことがあります。

優しげな、母より一回りほど歳上にみえるカウンセラーさんと、
二人で話すには広すぎるようにも思われる部屋、
木のイラストの宿題に、ロールシャッハテスト。

これがカウンセリング、と、わたしがイメージするものとまったく符合した古典的な風景と進行で、
わたしは、二十歳前後の女性が平日の日中にはいないような(否、寧ろ、どの曜日にもいそうにない…、)、おばあさんやおじいさんたちしかいない静かな施設で、
なんだか一人、不自然に浮き上がった存在でした。


そこで感じたのは、
ああ、わたしはここに通ってもなにも変わらないだろうなぁということ。
瞬間的に、です。

そして、そう感じてしまった時点で、
遠からずここへは通わなくなるだろう未来が、既に決まってしまったことでした。


優しい目をした、わたしより小柄な、観葉植物の似合うカウンセラーさんは、
兎に角誰かに胸の内を聴いて欲しかったわたしの、死に惹かれてしまうマゾヒズムや、ご主人様との関係に苦しんでいること、……その内容を大まかに知り、
いくつかのテストを終え、カウンセリングを重ねた後に、

不意に、息を吐いて言いました。


「あなたみたいなひとは見たことがないわ。」

「……こんなに若く、生活も充実しているように・元気そうに見えて、実際に身体も柔らかく自在に動かせるのに……。」

確かに、そうだけれど。
わたしは、見た目は"そう"だけれど……。

「力を抜くことが上手くできないのね。」

はい、と頷いたものの胸にしこりは残り、
彼女はとてもいいひとだったけれど、わたしはそれきり、最初の予想通りにカウンセリングへは通わなくなってしまいました。

“あなたみたいなひとは見たことがないわ。”

そこに一瞬、モルモットを眺める観察者の目を感じてしまったからです。
教科書に載っていなかった例題をいま初めて目の前にした、……そんな印象の声色と、表情で。

初回のカウンセリングで、試すようにマゾヒストであることを告げたときも、そのカウンセラーさんは目を丸くして驚いていました。
申告した事柄を自傷行為と勘違いされたので、針を刺されて感じるのです、と、訂正すると、「あら、まぁ、それは酷いわね…。」と。それは、ご自身のお子さんよりいくつか年下だろうわたしを親身に心配してくださったからこそ、なのかもしれません。
けれどそれは、わたしから見たら、カウンセラーさんってそんなに表情豊かに反応しても良いのかしら、と、思うほどのものでした。
……簡単に言うと、少し、傷つきました。

結局、その場所では新たに見つかることはなにもないだろうし、何処かへ辿り着くこともないだろうとわたしの中でなにかが決まって、カウンセリングは中断することにしました。

振り返ってみると申し訳ないことをしたのかもしれません。
カウンセラーさんはあくまで親身に笑顔で接してくださったのですから。
けれど、わたしには不要な場所でした。


ここにこんな散文を、しかも随分と昔のことを書いてどうということはないですけれど、
いまのわたしには、カウンセラーさんですらあんな顔をなさった事柄をまったくナチュラルに受け入れてくれるお友達がいるので、
何とも不思議な気分になったのです。

ご主人様も、わたしの猟奇的な性を「いやらしい。」と仰って下さいます。
……それは、ご主人様も同じく、強いサディズムを秘めているからこそ、なのですけれど……。
それでも、いやらしい、と、仰って下さるなんて……。


わたしは、幸せなのだな、と、想うのです。
こころが零れ落ちそうになっても、掬われて。救われて。


かけがえのないものは、掌の上に乗る分だけ。
とても大切です。




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2013/12/13 08:47 | #[ 編集 ]

…自分の

知る範囲の外を知るとヒトはそんなもの 哀れみと好奇と拒否。
『有り得ない』…そんな眼差し
2013/12/14 22:31 |ゆう。 #-URL[ 編集 ]

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