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わたくしには愛撫のひとつ。

ご主人様は、パンッ、…と、表面を弾くように叩くのではなく、
平手であるにもかかわらず宛ら拳のような重さで打って下さるのです。

そしてわたくしは、その遣り方が、とても、すき。

皮膚が熱く腫れ上がる前に、骨が、痛みと恍惚とが綯い交ぜになった重力に引かれて、ずるり…、と、シーツに崩れ落ちてしまう。

「歩けなくなるよ。痛いでしょう。」

……ご主人様がそう仰られても、いいえ、
「いいえ、気持ちいいです。……普通のひとはこれを痛いと言うのでしょうけれど。」
返ってきたのは、小さな笑い声。



確かにあれを何十回も、何百回もやられたら、骨に罅が入るかもしれません。
鞭ならば折れるかもしれません。

それでもわたくしは、
ほんの二十回、三十回?……、そのように打って頂けただけで、
やはり、また、

声を上げて泣き出してしまいそうなくらい、気持ちいいのです。……。


砕かれてしまいたくて、そうすると、打ってくださるの。
食べられてしまいたくて…、そうすると乳首が千切れそうに、甘やかに噛んでくださる。

小さな果実が捥ぎとられるかのような夢。
この身には我が願望はすべて擬似。

……それでも。

幸せで。
わたくしは、しあわせで……。


ご主人様が下さる、痛みが、欲しい。
愛が欲しい。ぬくもりが欲しい。やさしさが、笑顔が、声が、眼差しが、…ですから。

どちらかが先に迎える最期まで、貴方の夢で在れますように。








なにが良いのかと問われても最早よいもわるいも無く、
既にわたしの心臓である、ご主人様。

お料理のとき、皮膚を掠めた包丁の刃先にどんなに欲情したとして、
"これ"がご主人様のものである限り、決して自ら傷物には致しません。


どんなに残酷な、夢を、みても。
独りよがりの夢より
ご主人様といっしょの、夢がいい。


ご主人様の掌は決してわたくしの現実を砕かずに、甘美な夢をみせて下さる、
それは確かに毒を以って毒を制すに変わりはないけれど。

この毒なしには生きられない。

(その毒を安易に増やしたりなさらない貴方が、時折、うらめしくて、欲しくて、欲しくて、だいすきです。ご主人様。)
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